恒例のコラボガチャですが、なんと1回回すのに、魔法石10個消費。さすがに驚愕しました。
ついにやってしまったか…という印象を受けました。
セールスランキングトップが定位置だったパズドラですが今となっては2桁順位も珍しくなくなり、運営もなりふり構わなくなってきた感があります。
ソーシャルゲームのガチャの相場は、多くのゲームにおいてだいたい500円前後が多いです。
パズドラとモンストはどちらも現時点で単価120円×5個=600円が基本価格になっています。
が、今回ついに、パズドラが「1回1200円のガチャ」を実施してしまう事になりました。
これを「アリ」と感じるか「ナシ」と感じるかは主観的な問題でしょうが、個人的には「ナシ」だと思います。
厳密には今回のモンハンコラボがはじめてではなくて、少し前に「ヒロインガチャ」というガチャイベントが初めて魔法石10個消費型のガチャとなり、物議をかもしました。
この時の運営の説明では「全てのキャラがフェス限(フェスイベントでのみ入手可能な強力なキャラ)並のラインナップだから」という名目で実施していました。
ところが、ふたを開けてみれば結局は最前線で使用できるのはレア度の高い数体のみで、ほとんどは結局普通のキャラと大差ない能力。
まあ、今やフェス限も数十体いて、新しいのもいれば古いのもいるし、その中で現環境についてこれていないキャラがいるのも事実で、そういう意味で見ると、厳密に「嘘」とは言えないというのがなかなか巧妙だとは思います。
いずれにしても「2倍の価格を払うにも関わらず、得られる報酬にそれほど違いは無い」というのが私の結論でした。
そして、石10個ヒロインガチャが実施された際に多くの人が思ったであろう事。
「まさか、これからは石10個ガチャが定期的に出てくるのでは?」
「近いうちに石10個がデフォになるのでは?」
「石10個ガチャの価値を高めるのではなく石5個ガチャの価値が相対的に下がるだけなのでは?」
これが現実になりつつあります。
少なくとも、ヒロインガチャに関しては「フェス限級オンリーのラインナップなので、石10個にします」という名目を持っていました。
排出されるキャラクターにしても「フェス限に関係のある女性キャラ」というテーマで一貫しており、確かになんとなく「特別感」はありました。
が、今回は通常のいちコラボでしかありません。
相当なぶっ壊れ性能にしてくるにしても、「じゃあ性能の高いキャラにすれば、ガチャの単価を上げてもまかり通るのか」という事になります。というよりも、運営が「まかり通る」と判断したからこそ今回の石10個モンハンコラボガチャなわけで。
もっと言えば、前提である「性能の高いキャラにすれば」の部分すら怪しいように思えます。
そこに関してはまだモンハンコラボガチャ対象モンスターの性能が公開されていないのでまだ厳密には言えませんが、ヒロインガチャの性能を見る限りはどうしても不安は大きくなります。
というか今までも、そもそも新しいガチャイベントでは、少なくとも数体の目玉キャラに関してはその時点での環境においてトップクラスの性能を持っていました。
そうじゃないと誰もガチャを回さないからです。
先日のマガジンコラボも、星6キャラに関してはほとんどが最前線の性能を持ったキャラでした。
であれば、いったいどれ程の性能を持たせれば、石10個に見合う価値があると言えるんでしょうか。
これからも利益を上げて行こうとする以上、新しいガチャが投入される度に、多かれ少なかれ より強いキャラクターを投入していかないといけないのがソシャゲのさだめです。
石10個コラボガチャを実施したガンホーが、これを踏まえて今後どういう動きを見せるのか。
■ケースA.
モンハンキャラがこれまでと同じ程度の強さ(現状の最先端程度)にとどまる。
→ゲームの寿命やインフレに特別大きなダメージは与えないが、石10個の価値はねーだろと荒れる
■ケースB.
モンハンキャラがぶっ壊れで実装される
→収益が上がる
→味をしめて、今後も度々、石10個ガチャが実施される
→いつの間にか石10個ガチャのキャラが強さの基準になる
→相対的に今までの石5個ガチャに価値が無くなり、実質ただの値上げ
■ケースC.
強さはこれまでと同じ程度の強さ(現状の最先端程度)だが、全て金卵以上の(名目上は)ハズレ無しガチャになる
→つまりヒロインガチャと同じ。実質一部キャラ以外は最先端の能力は持ち合わせず
→逆に今までの通常石5ガチャのレア確率は絞られてゆく。
逆に、石10個コラボガチャを実施した上で、最良のシナリオってどんな感じだろう。
「名目上じゃなくハズレ無しで、本当に全てのキャラが現環境最先端の性能。
且つ、今後の石10個ガチャはあくまでここぞという特別な場合のみ実施し、石5個ガチャの確率も決して絞ったりはしない」
って感じか。絶対ないだろうなあ。
全くもって、ユーザーにとっては悪いシナリオしか浮かばない…
しかしガンホーにとっては、石10個ヒロインガチャで様子を見てからの通常コラボガチャでの実施なので、収益がプラスになる手ごたえがあるのでしょう。
通常の販売商品では、値上げをすれば購入者が減ります。
普通は一気に2倍額まで値上げなどという暴挙をすれば、顧客はよほどの愛用者を残して他商品に流れます。
そして顧客の減少と、売上の減少は比例します。
ですが、ソシャゲの収益構造は、一部の廃課金者がほとんどの収益をまかなう形になっています。
今回のガチャ価格2倍という暴挙により、一般のライトユーザーの多くはガチャを回すのをやめたり、回数を減らすでしょうが、
残った「よほどの愛用者」が今まで通りに近い回数ガチャを回せば、それ以上に収益を上げられます。
多くのユーザーを切り捨ててでも一部の廃課金から今まで以上に集金するという覚悟が無ければ、普通に考えてガチャ価格を一気に2倍にするなんて事はできないと思います。
パズドラのインフレを超加速させた曲芸士の登場
…に匹敵するぐらいの変化がこの魔法石10個コラボガチャにより引き起こされてもおかしくないと思います。
パズドラは、果たしてどうなっていくでしょうか。
この記事へのコメント
管理人
山本さん、評判悪いですねw